スクールカウンセラーによる、被災者支援ボランティアのためのメンタルケアセミナー

4/28に、NPO法人キッズドアが主催する、スクールカウンセラーによるメンタルケアセミナーに震災プロジェクトの紹介もかねてお邪魔しました。

ボランティア向け メンタルケア セミナー(ベーシック)
【被災者支援の際に知っておきたいメンタルケアの知識】

会場の様子
本セミナーは、ワークショップを伴った参加型のセミナーで、参加者同士が話し合う場を持てました。
「ボランティアとしての被災地支援のしくみを知るためにとりあえず来てみた」
「何か自分でもできることをしたいと思った」
「ボランティアに行く準備のために参加した」
といった参加動機が多く、女性がほとんどを占めていたのも特徴でした。社会人だけでなく、学生も多く参加していました。中には茨城から参加されている方たちもいて、メンタルケアに関する興味の高さが窺えました。

セミナーでは「ボランティアに参加する以前に、震災で自分の心が傷ついた・疲れたと感じた時に、どう対処するか」といった自己治癒の方法や、「現地でどう行動するか」「被災者の方々とどう接するか」といったボランティアの心構えなど、ベーシックですがとても重要なテーマを扱っていました。被災地で活動したいと思う、震災ボランティア未経験の方には最適なセミナーであると思います。

セミナーで少しトピックとして出てきたのですが、「ボランティアと被災者は一期一会の関係」「支援が必要なくなれば、私たちは大人しく身を引かなければいけない」「被災者の人たちにできることは、被災者の人がすべき仕事」であることが気づきとしてよく話し合われました。また、被災しなかった私たちが被災者を「可哀想な人」「援助が必要な人」として接してしまう間違った傾向に注意するも話されました。

「ボランティアはボランティアでしかなく、決してそれ以上にはなれない」ということも、セミナー講師だけでなく、参加された方も発言されていました。

今回は実際に被災地に入られた方からの発言はあまりなかったのが残念ですが、講師の方から新浦安での地盤沈下や液状化による学校関係者の苦悩など、あまり知られていない震災の被害が報告されました。女性や子どもの応援プロジェクトの説明やカードの配布のお願いにも皆さんうなづいて聞いていただけ、持参した300部のカードも多くの方がまとめて持ち帰ってくれました。こちらのセミナーは今後も定期的に開催(詳細はコチラ)され、そのつど私たちのプロジェクト紹介をしていただけることになっております。

長期的な復興支援が必要です。私たち一人ひとりの絶え間ない応援が必要です。
短期的なボランティアよりも、やはり長く提供できる支援が必要ですよね。
それでも、このようなセミナーを受けたボランティアの皆さんは、被災地入りした際に、人々の心のうちを察しながら無理強いではない支援ができるのではと思います。そのような人がいるだけで、グループ全体のプラスになると思います。

◇今後、ボランティア向けのイベントを開催される方へ◇
ボランティア向けのイベントを開催される方に、是非当プロジェクトのカードを参加者に配布していただきたいと考えています。
カードの配布を希望される方は、コチラへお問い合わせください。