週刊金曜日で、当プロジェクトが紹介されました

4月15日発行の週刊金曜日で、当プロジェクトが紹介されました。



先日のMSN産経ニュースに引き続き、週刊金曜日でも紹介していただきました。

長期的な心のケアを継続的に取り組むこと、そしてとくに女性や子どもに配慮した支援や復興のかたちを作っていくために私たちも活動を継続します。

「第三次男女共同参画計画」における、防災時の男女共同参画

政府は、女性にとっても男性にとっても生きやすい社会を作ることを目指して、「男女共同参画計画」を策定しています。
定期的に見直され、201012月には、第三次計画が報告されました。

↓「第三次男女共同参画計画」全文はこちらです↓

この中の第14分野は「地域、防災・環境その他の分野における男女共同参画の推進」となっており、「防災における男女共同参画の推進」についての記載がありますので、紹介します

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【施策の基本的方向】
被災時には、増大した家庭的責任が女性に集中することなどの問題が明らかになっており、防災(復興)の取組を進めるに当たっては、男女のニーズの違いを把握して進める必要がある。これら被災時や復興段階における女性をめぐる諸問題を解決するため、男女共同参画の視点を取り入れた防災(復興)体制を確立する。

【具体的施策】

■ア 防災分野における女性の参画の拡大
・地域防災計画等に男女共同参画の視点や高齢者・外国人等の視点が反映されるよう、地方公共団体に対して要請するなど、その推進を図る。
・防災分野での固定的な性別役割分担意識を見直すとともに、防災分野における政策・方針決定過程への女性の参画を拡大する。

■イ 防災の現場における男女共同参画
・災害時における女性高齢者等の被災が多いため、防災施策の立案、実施及び情報提供に当たっては、女性、高齢者、外国人等の視点も踏まえる。また、緊急時における連絡体制の整備や、避難誘導等に関して平時からの高齢者、外国人等に対する知識の普及・学習機会の拡充を図る。
・地方公共団体の災害に関する各種対応マニュアル等に男女共同参画の視点を踏まえるよう支援を行う。
・男女の参画や、災害や防災に関する知識の修得を進める。また、固定的な性別役割分担意識の見直し、方針決定過程への女性の参画の促進、及び女性リーダーの育成など、男女共同参画の視点を取り入れることを推奨する。
・避難場所や災害ボランティア活動などの場において、安全の確保など男女共同参画の視点からの配慮がなされるよう図る。
・消防職員・消防団員、警察官、自衛官等について、防災現場に女性が十分に配置されるよう、採用・登用の段階を含めて留意する。また、平時訓練などその職業能力の向上についても配慮する。

■ウ 国際的な防災協力における男女共同参画等
・「防災協力イニシアティブ」(平成17 年1月18 日)に基づき、国際的な防災協力に当たっては、男女共同参画の視点を踏まえて援助を行う。

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また、具体的な成果目標として、以下を掲げています。

■自治会長に占める女性の割合
4.1%(平成22 年)→10%(平成27 年)
■女性委員のいない都道府県防災会議の数
13(平成21 )→0(平成27 年)
■全国の女性消防団員
19,103 人(平成22 年)→10 万人

男女の異なるニーズを把握し、震災時に対応するためには、「震災時だから」ではなく、日頃からの防災のまちづくり、安心して暮らせるまちづくりが欠かせないですね。

【5/12:東京】「心のケア・PTSDフォーラム」を後援します

震災後の女性・子ども応援プロジェクトでは、5月12日に開催される「心のケア・PTSDフォーラム」を後援することになりましたので、お知らせします。
震災に遭った方を応援したい!と考えている方に向けて、心のケアに必要な情報やスキルを紹介するイベントです。
是非足をお運びください。

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【心のケア・PTSDフォーラム~子どもたちと被災者をサポートしよう~】
↓イベントの詳細はこちらです(pdfファイルが開きます)↓
http://www.fathering.jp/pdf/110422.pdf

この震災で都内に避難・移転されてきた方も多く、ボランティアをしたい方も多数集まっています。
実際、都営住宅受け入れだけでも600世帯、今後1,400戸の補充が予定されており、東京都の公営住宅では2,000家族(2~8千人)、他の住戸も相当数に上ります。

しかし、被災された方々への接し方がわからないままですと、思わぬ言動で被災者の方を傷つけてしまったり、意志の疎通が起こることも多々あります。
そこで、被災とその後で心にどんな症状が起こっているかなど、PTSDや心のケアにくわしい医師や専門家から、心のケアに必要な情報やスキルを提供いたします。

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■日時:5月12日(木) 18:30~20:30

■対象:被災者へのボランティアやサポートをしたい方
    被災者に接する機会のある方
    PTSDや心のケアに興味のある方

■目的:被災者のトラウマ(心のキズ)やPTSDへの理解を深め、
     接し方のスキルを向上。また、心の快復に貢献する。

■会場:日本財団ビル 2階大会議室(港区赤坂1丁目2番2号)
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html

■参加費:当日受付 1,000円(パパエイド基金へ寄付+資料代)

■定員:180名

■内容と登壇者

□「被災地の現状と子供たち。求められるボランティアスキル」
 ファザーリング・ジャパン代表 安藤哲也

 □「PTSDの理解と、その症状」(医師の立場からPTSDを解説)
 薬を使わない精神科医 宮島賢也 

□「孤独とうつへの対処法」(コミュニティ崩壊と心の状態)
 うつ専門カウンセラー 澤登和夫

□「PTSDと向き合うスキル・ケアの方法」(PTSD体験とケアの実際)
 PTSDトラウマ・ケアワーカー 百世安里

□心を癒す歌、元気が出る歌のミニライブ
 NPOえほんうた・あそびうた代表 西村直人 

□日本財団の取り組みご紹介
 日本財団ご担当者さま

■主催:NPO法人ファザーリング・ジャパン
  協力:日本財団 CANPAN
 後援:震災後の女性・子ども応援プロジェクト

■参加申し込み:
お名前・連絡先(所属先)を書いて下記までお申し込みください
 メール→ gyoumu@fathering.jp
 FAX→050-8884-4252

「避難所の女性らを性暴力から守れ」産経ニュースに記載されました!

4月20日のMSN産経ニュースで、
本プロジェクトが紹介されました!
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110420/trd11042007540004-n1.htm

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避難所の女性らを性暴力から守れ

東日本大震災で被災した女性や子供たちを性暴力などから守ろうと、被災地で危険を避けるための注意点をまとめたカード約5千枚を女性支援団体らが作製、宮城県や福島県の避難所などで配布を始めた。
作製は東京の女性団体らによる「震災後の女性・子ども応援プロジェクト」の一環。事務局によると、阪神大震災では、子供や女性の被災者から性暴力やいたずらなどの被害の声が支援団体に寄せられたという。
カードは「1人で行動している人、特に子供は見守り、声をかけましょう」「自分の安全・安心を優先させることはわがままではありません」など、安全に過ごすための心構えを記載。
動物のキャラクターを用いた子供にも親しみやすいデザインで、相談先として岩手、宮城、福島各県警の窓口の電話番号を記した。
生理用品や基礎化粧品など、女性向けの支援物資にもカードを添えて配る予定で、配布のボランティアや、カードを添える支援物資を募集中。スタッフの藤原志帆子さんは「広く使ってもらい、少しでも被害の予防につなげてほしい」と話している。

2011.4.20 07:54 (産経ニュース)
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We are accepting requests for our violence-prevention cards!!

The second batch of informational cards that we designed together with Impact Tokyo and the Post-Disaster Sexual and Domestic Violence Prevention Network has arrived!!

Through distributing these cards to women and children directly affected by the March 11 earthquake and tsunami, we hope to prevent further secondary damages arising from the stress, uncertainty, and disorder of post-disaster life.

We are looking for volunteers to help distribute our cards to disaster victims.

If you are going to the disaster areas or evacuation centers and would like to help us distribute the cards, please get in touch with us:

Post-Disaster Relief Project for Women and Children
E-mail: hope@polarisproject.jp
Tel: 050-3496-7615 (office)

Please let us know the following:
1. Who the cards will be distributed to
2. The estimated number of recipients
3. How the cards will be distributed
4. Whether you can send us photos of the distributed cards
5. Whether it would be possible to post these pictures on this blog

We would also like to make a request for donations to cover the costs of printing and sending the cards. Because 100% of these costs are covered by our organization, we need help in order to continue these activities over a long-term period. Donations can be made easily through postal transfer or via credit card on-line:

<Postal transfer account information>
Account number: 00190-4-280388
Account name: てのひら~人身売買に立ち向かう会 (Te no hira Jinshin Baibai ni Tachimukau Kai)

<For deposits from other banks to our postal savings account>
Branch number: 019
Account number: 0280388
Account name: テノヒラ ジンシンバイバイニタチムカウカイ (Te no hira Jinshin Baibai ni Tachimukau Kai)

<Credit Card/Pay Pal>
By clicking on this link, you will be taken automatically to our Pay Pal site, where you can donate easily by credit card. There are no service charges.

Thank you for your support!!!

カード配布希望を受け付けています!

当プロジェクトが
とともに作成した、被災地に配布するカード
第二弾が手元に届きました!

私たちはこのカードを、震災にあった女性・子どもに配布することで、悲しい思いをする人を1人でも減らしたいと考えています。
そこでカードを配布してくださる方を探しています。

震災地や避難所に行かれる方で、カードの配布を希望される方、下記までお問い合わせください。

【震災後の女性・子ども応援プロジェクト】
Tel: 050-3496-7615 (事務局)

※お問い合わせの際は以下をご連絡ください。
(1)カードの配布対象
(2)おおよその人数
(3)配布形式
(4)配布の様子を写真で送っていただけるか
(5)上記項目を震災ネットワークウェブサイト(http://ssv311.blogspot.com/)で公開しても良いか

※同時に支援のお願いです。
女性や子どもに配布するカードの製作費、カードや物資を被災地への輸送する際の送料、活動の担い手の交通費等、さまざまな資金が必要になってきておりま す。100%が共催団体の持ちだして行っている状況で、長期的な活動を続けるには皆様の支援が必要です。
郵便局やネットでクレジットカードから、簡単に寄付ができます↓

東日本大震災で亡くなった女性は男性より1,000人も多い

警察庁は4月19日、東日本大震災で、岩手、宮城、福島の3県で4月11日までに確認された死亡者1万3135人の検視結果を発表しました。

↓詳細はこちらをご覧ください 4月19日付「asahi.com」↓
http://www.asahi.com/national/update/0419/TKY201104190477.html

これによると、性別が分かった方については、男性が45.5%(約5,976人)、女性が53.6%(約7,040人)でした(約1%は性別が分かっていません)。
つまり、女性のほうが1,000人以上も多く亡くなっています。

阪神・淡路大震災でも、女性の方が1,000人多く亡くなっていました。
http://homepage2.nifty.com/bousai/jirei/kourei.html

震災時の女性を支援することは、震災で亡くなる方を減らすことにつながります。
女性の視点を加えた防災計画の必要性が、改めて浮き彫りになりました。

震災ボランティアのための事前セミナーの重要性

現在応援プロジェクトの製作したカードは、NPO法人キッズドアさん主催の「ボランティア向け メンタルケア セミナー」で紹介されています。また、被災地の女性や子どもさんの情報や、災害だからこそ、起こりえる傾向などについても主催者のご理解を頂き説明していただいています。

 このボランティア向け事前セミナーは、特にメンタルケアに特化したセミナーですが、
今後被災地に入りボランティアをする人たちに特に知ってほしいことを伝えるようです。

既に定員がいっぱいで今後も定期的に繰り返してやっていくそうです。

女性・子ども応援プロジェクトでもこの場を借りて今後ボランティアに行く方たちに、エールとお願いのメッセージを添えさせてください。

「災害時には、暴力が増える傾向があります。 そのために、女性や子どもが安心して過ごすためのこころがけなどをお伝えするカードを作りました。

残念ながら・・ 避難所、被災地では既に何件も暴力行為が報告・報道されています。 避難所では、若い女性からシングルマザーまで、女性が不快な言葉がけや、就寝時に触られるといったことが聞かれます。 被害が少ない地域でも、停電時に若い女性が暴行される事件が起こっています。

ボランティアの皆さんも巻き込まれてしまう可能性がないわけではありません。 阪神淡路大震災時ではボランティアの学生が性暴力に巻き込まれました。

でも!お互いが声を掛け合い、信じあい、少し周りに気をとめるだけで、加害のチャンスをなくすことができます。 女性・子どもたちだけでなく、被災された方全員のための安心・安全なすごし方を書いた手のひらサイズカードをぜひお持ちください。 4月下旬からボランティア先で配布が確実にできる方は、ぜひご一報ください。

現在印刷している第二段は、先日開設されたばかりの女性と子どもの24時間相談電話パープルダイヤルも載せてあります。 詳しくは震災後の女性・子ども応援プロジェクトのホームページをご覧ください。」

『災害時のこころのケア 被災者・支援者の方へ』を無料配布

英治出版
http://www.eijipress.co.jp/
とピースマインド・イープ
http://www.peacemind-jeap.co.jp/
が『災害時のこころのケア 被災者・支援者の方へ』を無料配布しています。

↓詳細ならびにダウンロードはこちらです↓
http://www.eijipress.co.jp/sp/shinsai/

この中に「女性が自分のためにできること」そして「子どものためにできること」が掲載されていますので、抜粋して紹介します。

***

■女性が自分のためにできること■

1.女性が感じやすいストレスと女性ホルモンとの関係
・避難所で男女が同じ空間で生活するなど、震災地で感じる不安、悲しみ、苦しさといった強い感情は、女性ホルモンの働きに影響を与えます。

2.ホルモンバランスの乱れが引き起こす、からだとこころへの影響
【からだ】生理不順、頭痛、腰痛、めまい、ひえ、のぼせ、便秘、下痢、肌荒れ、抜け毛など
【こころ】不安、落ち込み、イライラ、疲労感、だるさ、不眠など

●ホルモンバランスを整えるために
【筋弛緩法】
1)肩をすくめる
2)胸をはる
3)さらに肩をすくめる
4)ペンギンのようになって息を吸って3秒止める
5)息を吐きながら脱力する

■子どものためにできること■

1.子どもにみられるストレス反応
・甘える
・できていたことができなくなる
・ひとりになることを怖がる
・災害に関わる遊びをする
・眠らない
・からだの不調を訴える
など

2.対処法
・「大丈夫だよ」など安心する言葉をかける
・災害前にしていた日課を取り入れる
・災害のニュースを見せるのは最小限にする
・地震ごっこなどの遊びは冷静に見守る
・お絵かき、作文など思いを表現できる場を設ける
・家族と離れている子どもには、世話係をつけたり、友だちと一緒に過ごす場所や時間を作る
・大人が「大丈夫だよ」と態度や言葉で示す
・お手伝いをしてもらう
・スキンシップを多くする
・目を見てよく話をきく
・子どもの気持ちを代弁し、話すきっかけをつくる

●子ども向け リラックス呼吸法
1)お腹に風船があるようにイメージさせる
2)息を吸ってお腹の風船をふくらませる
3)息を吐いてお腹の風船をへこませる
4)2~3を繰り返す
5)「よくできたね」といっぱい褒める

***

震災から1か月が経過しました。
今後は張りつめていた気持ちがゆるみ、不調が出やすくなります。
自分としっかり向き合い、ゆっくり対応していきましょう。

『週刊金曜日』の取材を受けました

『週刊金曜日』
http://www.kinyobi.co.jp/
が震災ネットワークを取材してくださいました!

           ↑ライターの西村さんです↑

・なぜ震災後に性暴力が起こるのか
・災害後の性暴力を、どのように伝えていけばよいのか
・どうすれば性暴力をなくせるのか
などについて、お話しました。

メディアが震災後の性暴力を積極的に取り上げてくださることを、とても嬉しく、心強く思います。

記事はGW明けに掲載される予定です!
日程が決まりましたら改めて報告しますので、楽しみにしていてください!

ティッシュにメッセージを掲載していただきました!

ご縁をいただいている
「生きるアシスト.com」
http://ikiruassist.com/
が作成した、震災地に配布するポケットティッシュに、震災後プロジェクトのメッセージを掲載していただきました!



ティッシュに使っていただいたカラーであるパープルは「性暴力ゼロ」、オレンジは「子ども虐待ゼロ」のテーマカラーです。

ティッシュは他団体からのメッセージとあわせて3260個作成、震災地に配布されました。

↓配布の様子はこちらをご覧ください↓
http://teresafun.exblog.jp/12421275/

カードとともに、多くの女性・子どもに届いてほしいです。

「子ども達に心のケアを」被災地の学校にスクールカウンセラー増員

岩手、宮城、福島の3県で、少なくとも89人の震災孤児がいることが厚生労働省によりわかりました。(4/12時点)

以下は、日本経済新聞の記事です。(URLはコチラ


***

文科省、学校カウンセラー大幅増へ 被災地の小中高に

文部科学省は13日、東日本大震災で被災した児童生徒の心のケアをするため、被災地の小中高校などに千数百人規模で、臨床心理の専門知識を持つスクールカウンセラーを新たに配置する方針を決めた。2011年度第1次補正予算案に関連予算として約30億円を盛り込む。災害救助法が適用された青森、岩手、宮城、福島、茨城など各県の市町村にある国公私立の小中高校などに配置する。
教育現場では、震災で家族が亡くなって落胆したり、長期の避難所暮らしや転校などで心身に影響が出たりする児童生徒をケアする必要性が指摘されている。
厚生労働省によると、震災で両親が死亡したり、行方不明になったりした孤児は12日時点で、岩手、宮城、福島の3県で計89人。文科省によると、被災して他の都道府県の公立小中高校に転入学などした児童生徒は8200人を超えた。〔共同〕

日本経済新聞 2011/4/13 22:28

***

被害が深刻なため、震災孤児の調査はとても困難な状況にあります。
これから数がどんどん増えていくでしょう。

これからそういった子ども達に、どのような支援をしていくのか。
子ども達を孤独にさせないような支援を、みんなが考えねばなりません。

東京ビッグサイトに支援物資とカードが届けられました

4月11日(月)、本プロジェクトの賛同者でもある香野あかねさん(目黒区議会議員)と一緒に、現在被災者の退避所となっている東京ビッグサイトに啓発カードと石鹸を届けました。



女性用トイレにもカードを置かせていただきました


 ビッグサイトの受け入れ期間が四月中旬までということもあってか、
3000名受入可能な会場に100余名が在所しており、
他の退避所よりプライバシーが保護されている印象を受けました。

スタッフは交代制を取りながらも男女ともに大勢おり、
パソコンルームを設置したり、法律・保険等の相談窓口を設置したり、近くの温泉の入浴チケットを配布したりといった環境整備を行っていました。

会場を案内してくださったスタッフさんのお話からは、女性や子どもの性暴力被害に関して特に注意している印象はありませんでしたが、快くカードの配布と設置を承諾していただけました。

私たちからのお願いです↓


【被災地での医療従事者の方、避難所運営・支援に関わる方へ】
【法人の皆様へ】
【賛同いただける皆様へ】

「避難所運営に女性の声を」女性記者がルポ

震災から1ヶ月が過ぎ、避難所で生活している女性の声が上がってきました。
以下の記事は、女性記者が避難所で取材したルポです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110413-00000002-khk-l04

男女共用のトイレ、子どもを持つ母親のストレス、更衣室の不備など、
防犯面、衛生面、精神面で、避難所の女性は様々な悩みを抱えています。

そういった悩みを打ち明ける場所を作り、女性の意見をくみ取る体制を整えることが、
みんなが暮らしやすい生活へとつながります。

そしてそれが、被災地復興への大きな一歩となるでしょう。

震災に関する悩みをあなたに代わって専門家に問い合わせてくれます

「震災にあった女性のためのからだとこころの救急箱」
http://hi-kimidori.cocolog-nifty.com/tohoku/
というサイトを紹介します。

このサイトは、東日本大震災にあった女性、妊婦さん、お母さんが、からだやこころに関する悩み、不安、疑問をメールすると、本人に代わって専門家に問い合わせてくれるというもの。

現在「お母さん」「妊婦さん」「子ども」「赤ちゃん」「泌尿器科」などのカテゴリーが設けられています。
専門家として協力しているのは、産婦人科、耳鼻咽喉科、精神科医など。

サイトを運営しているのは、仙台在住の漫画家の井上きみどりさんです。
http://hi-kimidori.cocolog-nifty.com/kimy/

震災にあった時には、普段の生活とは異なる様々な困難が発生します。
そんな時、一つひとつ専門家を探して問い合わせをするのは、とても大変なことです。
そして、数多くの人が、同じ悩みを抱えてこともあります。
こうした課題を解決する一つの方法が、このサイトではないでしょうか。

相談できることによって、少しでも心が軽くなることを願っています。

ご寄付をおよせください!

現在、震災後の女性・子ども応援プロジェクトでは、活動を支えて下さる方を募集しております!
女性や子どもに配布するカードの製作費、カードや物資を被災地への輸送する際の送料、活動の担い手の交通費等、さまざまな資金が必要になってきております。100%が共催団体の持ちだして行っており、長期的な活動が求められるなかでこのままの状況で継続していくことは財政的に困難な状況になっております。

そこで、一刻も早くご寄付をお願いしたく、本プロジェクト共催団体の「てのひら」の口座を寄付窓口として暫定的に使用することにいたしました。近日中に、震災後の女性・子ども応援プロジェクトの専用口座を開設いたしますが、現在さまざまな団体が復興支援プロジェクトを展開している関係で、ゆうちょ銀行でも口座開設手続きが込み合っており、開設に時間がかかっております。

つきましては、当面は以下まで郵便振替振込用紙の通信欄に「震災後の女性・子ども応援プロジェクト」と明記の上、ご送金くださいますようお願いいたします!全額、本プロジェクトに活用させていただきます。なお、他行から頂く場合は、以下までその旨をご一報ください。
E-mail:info@tenohira-trafficking.org

※ご寄付をお送り頂いた方々には領収書を発行する予定でおります。なお、領収書は不要という方は、大変お手数ではございますが、上記のアドレスまでご一報ください。
よろしくお願いいたします。


<郵便振替口座>
◆口座番号:00190-4-280388
◆口座名義:てのひら~人身売買に立ち向かう会


<他行からのゆうちょ銀行へのお振込み>
◆支  店  名:019
◆口座番号:当座 0280388
◆口座名義:テノヒラ ジンシンバイバイニタチムカウカイ


<クレジット・Paypal>
※クリックしていただくと、ペイパル社のサイトに行きます。
ペイパルは世界で一番大きなオンライン決済です。
簡単に、安全に寄付ができます。手数料は一切掛かりません。


【緊急】震災後の女性・子ども応援プロジェクト



岩手県男女共同参画センターが「災害と男女共同参画」を特集

東日本大震災から1か月が経ちましたが、余震も続いていますね。
被害が拡大しないことを願うばかりです。

被災地の一つである岩手県。
震災前の2010年10月に、岩手県男女共同参画センター
http://www.aiina.jp/danjo/index.html
が発行する「いわてdeともに通信」が、「災害と男女共同参画」を特集していましたので、紹介します。

↓全文はこちらです(PDFファイルです)↓
http://www.aiina.jp/danjo/center_dayori/15.pdf

***

◆きっかけは「阪神・淡路大震災」
・1995年の阪神・淡路大震災、そして2004年の新潟県中越地震を経て、第二次男女共同参画基本計画の中に初めて「防災・災害復興」分野が設けられました。
・2008年に出された国の「防災基本計画」には、男女双方の視点に配慮した防災を進めるために、防災の現場に女性の参画を拡大することが施策化されました。

◆語り始めた女性たち
・震災後の苦悩や悲しみを打ち明け、思いを発信し始めたことにより、国や地域の防災対策の中に、女性の声が反映されるようになりました。

◆女性の視点
【高齢女性】
・阪神・淡路大震災では高齢女性が男性よりも1000人以上多く死亡しました。
【失業・リストラ】
・震災による経済低迷で解雇された人の多くは、女性のパート・アルバイト労働者でした。
【妊娠中や出産後の女性】
・震災地では妊産婦に対する育児支援が得にくく、孤立化するケースがみられました。
【性犯罪】
・長期化する避難所生活の中で性犯罪が起きていました。
【外国人女性】
・阪神・淡路大震災では、多くの外国人が被災し、死亡しました。
【避難所・ボランティア】
・避難所運営やボランティア活動の責任者を男性ばかりが担うと、女性の悩みや二ーズをくみ取れない場合があります。

***

被災地からの声、今まさに反映すべき時ではないでしょうか。

せっけんと共にカードが配布されます

様々な方々の協力を得ながら急遽作成した啓発カード第一弾はすぐに、現地に入られる方たちの手に託されました。その一部は、女性・子供向けの物資と共に渡されています。


(株)メルインターナショナル様から先週100個のオーガニックせっけんを頂きました。
化学製品を一切使用していない洗顔用せっけんです。


沿岸部に物資を提供している盛岡女性センターの方によると、今後は個人のニーズにあった支援が必要とされてきて、敏感肌、肌荒れ、赤ちゃんだったらかぶれのない肌着など、いつも使っているほ乳瓶などが助かるといっていらっしゃいました。
急遽、いただいたうちのものを岩手に送ることにしました。





<啓発カード入り敏感肌用石鹸(100個) 配布先>
50個ー石巻
30個ー岩手盛岡女性センター通じて沿岸部集落へ
20個ーいわき市内婦人科へ


ラッシュジャパン様からもクリームとせっけんの物品支援を頂き、梱包が終わったものから随時大型避難所出の医療支援等を行う団体・個人に発送しています。

性暴力に遭った方の相談電話「パープル・ホットライン」開設

3月20日のブログ
http://ssv311.blogspot.com/2011/03/blog-post_20.html
で紹介した、内閣府初の性暴力相談電話「パープル・ダイヤル」。
3/27まででいったん終了しましたが、4/10からは
全国女性シェルターネット
http://nwsnet.or.jp/
が、このダイヤルを引き継ぎ、継続して相談に応じることになりました。

【性暴力・DV 相談24時間受付 パープル・ホットライン】
0120-941-826
通話料は無料です

※原則24時間いつでも相談可能です。
※何度でも繰り返し利用が可能です。
※どんな被害でもご相談ください。
※相談の秘密は厳守します。
※匿名での電話も受け付けます。
※被害にあわれている方のご家族・ご友人からの相談も受け付けます。
※性暴力は、加害者や被害の時期を問いません。

メディアにも取り上げられています。
↓2011年4月7日付「東京新聞」夕刊↓
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011040702000182.html
↓2011年4月1日付「asahi.com」↓
http://www.asahi.com/national/update/0406/TKY201104060434.html

↓インターネットラジオ「ラジオパープル」でも詳細を聞くことができます↓
http://radiopurple.org/dv/2011/04/24-bfb4.html

3/11の東日本大震災に遭った方からも、相談が寄せられているとの事。
多くの方の声が届くこと、性暴力に遭った方が、一人にならず、他とつながれることを、心から願います。

政府が「被災地等における子ども・女性への支援」を表明

政府が、混乱に乗じた犯罪や詐欺等の発生を防ぐため、「被災地などにおける安全・安心の確保対策ワーキングチーム」を設置しました。

↓「被災地などにおける安全・安心の確保対策ワーキングチーム」ウェブサイトはこちらです↓
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/hisaitiwg/index.html

ワーキングチームは4月6日「被災地等における安全・安心の確保対策」を出しました。

↓全文はこちらです(PDFファイルです)↓
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/hisaitiwg/honbun.pdf

この中に、「(6) 被災地等における子ども・女性への支援」が設けられていますので、紹介します。

***

・被災地等の子ども・女性の犯罪被害に遭う不安を解消し、生活の安全・安心を保持するため、被災地の警察官に加え、全国から被災県に対して警察官やパトロールカーを派遣し、警戒・警ら活動を推進する。

・また、全国から女性警察官を派遣し、関係機関・団体と連携して、避難所等における子ども・女性からの相談の受理、防犯指導等を行う。

・さらに、地域ぐるみの学校安全体制整備の取組に対する支援により、子どもの安全を確保するほか、保護者用リーフレットの配布等により、被災した子どもの心のケアの充実を図る。

・加えて、女性や子育てに配慮した避難所の設計や安全な生活環境の整備を推進するとともに、避難所運営への女性の参画や意向の反映を促進する。

・また、女性の悩みや女性に対する暴力に関する相談サービス等の周知を図る。

・さらに、妊産婦や乳幼児は、被災したことにより、身体的・精神的に厳しい状況に置かれていることから、避難所等で生活する妊産婦や乳幼児が専門的・長期的な支援を受けられる体制の整備に努める。

・また、震災によって日常生活を奪われ、避難生活を送ることを余儀なくされた児童の生活状況の激変に伴う様々な不安や悩みに対して、児童福祉に関わる専門職種の者による相談・援助によって、これらを解消し、被災前の生活や心理状態を取り戻すための支援を行う。

***

これだけの提言が本当に実現すれば、震災地での性暴力は激減するはずです。
実行までの責任を果たすよう、しっかり見守っていきたいですね。

埼玉スーパーアリーナでの避難所をもとにした要望が届けられています

福島県双葉町が行政機能ごと移転したさいたまスーパーアリーナは、一時避難所としての役目を3月末で終えました。そこでさまざまな相談活動を行った「震災支援ネットワーク」による、要望書が埼玉県に提出されました。

官民共同対策本部を要望  知事に避難者支援の弁護士ら (Yomiuri Online 読売新聞)


相談数は1349件。
女性に対する嫌がらせに関する相談、DV相談、子どもを触られたという相談も残念ながら出てきているそうです。


昨日、米国のNational Sexual Violence Resource Center (全米性暴力資料センター)のスタッフと電話会議をし、カトリーナ災害時の経験などを共有いただきました。その方はカトリーナ災害時、現地で助成支援をする各機関のコーディネーターをしたそうです。

カトリーナ災害後被災地・避難所で多くの性暴力問題が発生したことには正直心から驚いたとおっしゃっていました。日本の今回の災害でも、効果的な地域の連帯、見守り、意識の啓発が起こらないと、残念ながら起こってしまうだろうと、断言されていました。


私たちがつくった啓発カードは今週分ですべて現地の医療関係者による配布が終わってしまうのですぐに追加で再印刷をします。

以下は本プロジェクトのお願いです。ぜひ、ご協力をお願いいたします。

カード配布・物品支援・ご寄付のお願い

管首相と高木文科相からのメッセージ

管直人首相と高木義明文部科学相が、4月6日付で、子どもたちに向けたメッセージを出しましたので、紹介します。

↓小学生向けのメッセージ&動画はこちら↓
http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1304685.htm

↓中学・高校生向けのメッセージ&動画はこちら↓
http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1304684.htm

↓学校関係者向けのメッセージ&動画はこちら↓
http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1304683.htm

多くの小・中学校・高校は、今日が始業式。
新たな場所で、新たなスタートを切る子どもも、少なくありません。

私たち大人が、あたたかく見守りたいですね。

Distributing Informational Cards Together with Facial Soap Donations

Our informational cards will soon arrive in the disaster-affected areas. Some of them will be distributed together with products for women and children.

Last week, we received a donation of 100 organic facial soaps from Mell International Ltd.

According to a staff member at the Morioka Women’s Center who has been providing support to people along the Iwate Prefecture coast, what’s needed now are products suited to individual needs, such as products against dry or rough skin, underclothing for infants suitable for sensitive skin, re-useable milk bottles, and so on.

So, we decided to send the products from Mell International to Iwate Prefecture!

We sent out 100 packages of facial soap for sensitive skin with our informational cards attached:
50 to Ishinomaki City
30 to towns and villages along the coast via the Morioka Women’s Center
20 to the Iwaki City Women’s Office

We have also received cream and soap from Rush Japan and will send them to organizations offering medical care at larger evacuation centers as opportunities permit.

Opening of “Purple Hotline” Phone Line for Victims of Sexual Violence

As introduced in an earlier post, the Cabinet Ministry’s first sexual assault hotline – “Purple Dial” – temporarily shut down on March 27. In its place, the National Women’s Shelter Net will begin offering consultations over the phone with the new “Purple Hotline.

24-Hour Sexual Assault and Domestic Violence Hotline: 0120-941-826

About the hotline:
  • Services are offered 24-hours a day
  • All calls are toll-free
  • You may call as many times as you like
  • Consultations of any kind are welcomed
  • Services are completely confidential
  • Anonymous calls are accepted
  • Calls from family members or friends are accepted
"Purple Hotline" has been covered by the media:
April 7 article in Tokyo News
April 1 article on Asahi.com
The Internet radio station "Radio Purple"

Consultations at Saitama’s Super Arena Lead to Calls for a Special Government-Citizen Cooperation Office

Through the end of March, Saitama’s Super Arena functioned as a temporary shelter for residents from Futaba Town, Fukushima Prefecture. Based on their support activities at this site, the “Disaster Support Network” – a coalition of lawyers, legal specialists, and clinical psychologists – filed a request to the Saitama Prefectural Government for the creation of a special Government-Citizen Cooperation Office. (See this article in the Yomiuri Shimbun)

The Network reported that they received 1349 requests for consultations. Among these, there were also cases relating to the harassment of women, domestic violence, and the molestation of children.

The other day, I spoke over the phone with a staff member at the National Sexual Violence Resource Center in the US. She shared with me some of her experiences from working as a coordinator for several organizations in New Orleans in the period after Hurricane Katrina.

This staff member told me how shocked she had been at the number of cases of sexual assault that occurred in the wake of Hurricane Katrina. She warned that unless effective awareness-raising and prevention mechanisms were initiated in the disaster-affected areas, we would likely see similar numbers of cases here.

Health care providers will distribute our informational cards to the disaster-affected areas this week, and we’ll do a second printing immediately. As we are only able to move these activities forward with your support, we humbly request your continued support in providing relief to women and children in the affected areas. Thank you.

Our Informational Cards Will Arrive at Evacuation Centers Next Week

Our informational and awareness-raising cards will arrive at a 500-person evacuation center in Souma City, Fukushima next week, where they will be distributed by health care providers. Their arrival will mark the first wave in our direct support efforts to women and children in the disaster-affected areas. The week after next, another shipment will be delivered by nurses to an evacuation center in Iwaki City, Fukushima.


The cards provide useful information for women and children on how to protect and care for themselves. They also list the local phone numbers for special police hotlines on violence against women and children.

[Note to the Nurses and Health Care Providers Serving Disaster-Affected Areas]
Please distribute these cards to women and children. We are sending you 100 cards, which provide useful information related to the safety and well-being of women and children.

[Request for Donations from Companies Specializing in Products for Women and Children]
At the end of April, we will send informational cards to shelters together with cosmetics and body care products for women donated by participating companies. For those companies that would like to participate, please get in touch with us. We especially need: feminine hygiene products, cosmetics (cleanser, lotion, etc.), body wipes, warm underclothes, and washcloths.

[Request for Monetary Donations]
We are sending out informational cards to disaster-affected areas together with products needed by women and children. The three organizations that have allied to make this project possible are working night and day to conduct these efforts on top of our regular activities. So that we can continue our disaster support efforts beyond April, we are asking for your support. Please donate to the disaster support funds of any of the following organizations:

The design for our informational cards was offered pro bono by Sankoudou Ltd.

カードが避難所に届けられます/来週から

震災後の女性・子ども応援プロジェクトが制作した啓発カードは、
来週から福島県相馬市の500人規模の大規模避難所を第一弾に、医療従事者に託され配布されます。
再来週はいわき市内にて看護師らによって被災地の方々に届けられ、女性や子どもが安心して過ごすためのこころがけなどをお伝えしていきます。被災地域の警察の女性・子どもの暴力相談口も記載されています。

【被災者の皆様に医療提供している看護師・保健師さんへ】
カード
を、女性・お子さんにみなさんの手で届けてください。限りがありますが、100枚単位でお届けします。内容は、安心、安全に過ごすのメッセージが書かれています。 

【法人の皆様へ:子ども向け・女性向け物品寄付のお願い】
4月下旬からご協力いただく化粧品会社様から女性向け商品とともに啓発カード等を届けます。
物品を提供いただける企業の皆様のご連絡をお待ちしています。
物資例:生理用品・基礎化粧品(化粧水・洗顔用品など)・ボディ用拭きとりシート・温かい肌着・洗浄綿等・・ (ご連絡はこちらまで)

【寄付のお願い】
女性や子どもに必要な支援物資とともに応援プロジェクトのカードを配ります。運営3団体担当者は本来の事業のほかに、本プロジェクトのために寝る間を惜しんで活動しています。4月以降の継続した活動には皆様のご支援が必要です。
各団体への応援プロジェクト用寄付をお願いいたします。
しあわせなみだ   NPO法人ポラリスプロジェクト  てのひら~人身売買に立ち向かう会

今回の素晴らしいカードデザイン(株)さんこうどう様により提供されました。

4/5放送「いま私たち市民にできること」で性暴力が取り上げられます

BS11デジタル(日本BS放送株式会社)
http://www.bs11.jp/
の「INsideOUT」
http://www.bs11.jp/news/59/
という番組が、東日本大震災をテーマにした「いま私たち市民にできること」という番組をスタートします。

この番組に、阪神・淡路大震災で性暴力が起こったことを機に設立された
インパクト東京
http://impactokyo.net/
が出演しますので、ご案内します。

***

【放送概要】
日時:4月5日(火)22:00〜22:55
チャンネル:BS11(番組名「INsideOUT」の枠内での放送)
内容(予定):
「いま私たち市民にできること」をテーマに、活動紹介、インタビュー、被災地報告、トークなど
・高校生にできること
・被災地にいるろう者、女性たち
・スカイプで被災地からの報告
・スマトラ沖大地震の救援活動に取り組むスリランカ人ジャーナリストを交えてトーク

【企画運営】
「いま私たち市民にできること」運営委員会
http://dekiru.or.jp/(開設準備中)     

【番組立ち上げについて】

アメリカのハリケーン災害から学ぶこと2:災害後の性暴力の広がり

2005年の北米のハリケーン災害において、災害発生後、被災地で性的暴力が広がっていたことが調査により明らかにされています。
報告に使った事例は47件あり、データによると被害者の53.9%が受入先の建物内で被害に遭っており、また加害者の43.2%が家族や知人といった近親者であることがわかりました。このことから、性暴力が被災者の生活と身近な場所で起こる傾向にあることがわかります。
被災地の方々は、受入先の建物内であっても12人でいることを避け、なるべく団体で行動するように心がけてください。また、支援者の方々は、女性用の相談窓口を作るなど、性的暴力被害者が相談しやすいような環境作りをしてください。

以下がアメリカの検察局、警察局、及び支援団体の調査による、ハリケーン災害後の性犯罪調査報告書(日本語訳)です。

The Government Announces Measures for Supporting Women and Children in Disaster-Struck Regions

In a move to prevent crime in disaster-struck regions, the government has established a working group to provide policy measures for ensuring the safety and well being of those living in these areas.

On April 6, the working group released its report, “Ensuring Safety and Well-being in Disaster-Struck Regions.”

The website of the working group can be accessed here: http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/hisaitiwg/index.html

A PDF file of the full report can be accessed here: http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/hisaitiwg/honbun.pdf

Among the measures called for by the report, we’ll introduce those listed under the category “Support for Women and Children in Disaster-Struck Regions”:
 

女性に対する暴力相談窓口

震災時には
【ハード面】
・男女共同生活
・街灯が消え建物の倒壊で死角が増える
【ソフト面】
・ストレスがたまり不安な心理状況で加害が加速される
といった理由から、性暴力が起こりやすい環境が生み出されます。

また本当に残念なことに、平常時にも、性暴力が起こっています。

内閣府では3月27日まで、性暴力24時間相談窓口「パープルダイヤル」を開設していました。
こちらはいったん終了となりましたが、引き続き相談を受け付けている窓口を紹介します。

↓詳細はこちらをご覧ください↓
http://stop-dv.jp/

***
■配偶者からの暴力(DV)
 ・配偶者からの暴力(DV) 被害者支援情報
  :http://www.gender.go.jp/e-vaw/index.html
 ・DV相談ナビ:0570-0-55210
 ・配偶者暴力相談支援センター(携帯電話用サイト)
  :  http://www.gender.go.jp/e-vaw/keitai/soudan/DV_center.html
 
■性犯罪に係る被害や捜査に関する相談
 ・相談電話設置一覧表
  :http://www.npa.go.jp/consultation/sousa1/index.htm
■その他の女性に対する人権侵害の相談窓口
 ・法務局・地方法務局 常設相談所
  :http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken20.html
 ・女性の人権ホットライン 全国共通電話番号:0570-070-810
***

震災時にはどうしても「命」が最優先となり、それ以外のことはないがしろにされがちです。
でも嫌なことには嫌と言っていい、それはわがままではありません。
誰かとつながることで、解決できることもたくさんあります。

困ったことがあったら、是非相談してみてください。

負担のない避難所づくりとは 「セキュリティを忘れないで」

今回の避難所での生活が長期化することを見込まれます。

性別を超え、年代を超え、生活パターンや考え方も様々な人たちが、
一緒に一つの空間で過ごすことは大変なことです。

顔見知りや気の知れた人のいる避難所生活は、それだけで大きな助けになります。
性別に別れた更衣室、談話室、乳児のためのお部屋などの空間があれば、プライバシーが守れます。
また、希望者には家族ごと・地域ごとでなく、女性のみ、男性のみの入居ゾーンもあってよいと思います。

震災から一週間後の河北新報の記事には、避難所運営に不可欠なアドバイスがたくさん載せられています。

震災から1週間 被災した方へのアドバイス 避難所運営

●被災者自身による自治体制にシフトする
●入居する人々のリストを作り、把握する。
●それぞれが役割をかけもち、声を掛け合う
●高齢者や体の不自由な人などがいるという家庭事情を知っているだけで、周りが気配りし、孤立しない


等があります。また、記事には女性や子どもたちのためのこんな気配りを忘れないでと伝えています。

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「純朴な人が多い地方ほど、セキュリティーを忘れないで」と語るのは、危機管理教育研究所(横浜市)の国崎信江代表(41)。「被災地には献身的なボランティアに紛れ、犯罪者も集まる。窃盗や性犯罪が後を絶たない」と、女性は複数で行動することを求める。

トラブル防止のために、人の出入りをチェックできる総合受付の設置も欠かせない。
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