日本心理臨床学会・支援活動委員会による「子どものこころのケア」

日本心理臨床学会・支援活動委員会が「東北地方太平洋沖地震と心のケア」サイトを立ち上げています。

↓「東北地方太平洋沖地震と心のケア」ウェブサイトはこちらです↓
http://heart311.web.fc2.com/

 「子どもの心のケア」「学校のみなさんへ」「高齢者の心のケア」などを紹介しています。

今回はその中から、お子様をお持ちの方向けに書かれた「子どもの心のケア」を、抜粋して紹介します。

↓全文はこちらです(PDFファイルです)↓
http://heart311.web.fc2.com/matsuzawa1.pdf

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■震災を経験した子どもに起こることがある症状
・津波ごっこ・地震ごっご
・夜中にうなされる・飛び起きる
・灯りをつけてないと眠れない
・トイレもひとりでいけない
・イライラして、乱暴になる
・自分が悪かったと自分を責める
・小さいお子さんは、親から離れられない

■子どもとどう向き合えばいいか
・あんなつらいことがあったので、心のなかに、おさめようとしている、だれにでも起こる
自然な反応だと思って下さい。
・(あ、ちょっとほっとできたんだなー)と、心の中で思ってください。

■私たち大人にできること
・お膝の上に抱っこして、からだをほぐしてあげたり、肩をあげて、すとんと力をぬく
・ヨシヨシと、だいじょうぶだよと、背中をさすってあげる
・「もう大丈夫だからね」と声をかける

そして・・・
あまりに大変な時は、大人がくたくたにならないよう、臨床心理士などに相談!

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そう、大人も被災者なんです。
大人自身が震災という異常な状況の中にあることを忘れず、自分を大切にしましょう。
それが子どもに「自分の大切さ」を伝えることになります。