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【10/27-29】原発いらない福島の女たち&【10/30-11/5】原発いらない全国の女たち

東日本大震災で、地震だけでなく原発による放射能被害に遭った福島。

これまで隠されてきた原発のリスクが次々と明らかになり、様々な情報が錯綜し、何が正しいのかさっぱり分からない。
震災発生から7カ月が経過しても、不安な日々が続いています。

特に、子ども、そして子どもを授かっている妊婦たちへの放射能の影響が懸念されています。

そんな中、「福島から100人の女性たちが霞が関に向かう」という目標で、様々な動きが出ています。
まず10月27-29日は「原発いらない福島の女たち」が、続いて10月30―11月5日は「原発いらない全国の女たち」が、霞が関の経済産業省前で座り込みを行います。
現在参加者を募集しています。

【「原発いらない福島の女たち」座り込みの詳細はこちら】
【「原発いらない全国の女たち」座り込みの詳細はこちら】

女性、子ども、すべての人がこの国で安心して暮らせるために。
同じ思いを持つ人たちがつながりあい、行動していくことが求められています。

【10/29:東京】東日本大震災 私たちだからできること~Pray and Action~

震災プロジェクト共同代表藤原志帆子が登壇する、東日本大震災関連イベントが開催されますので、紹介します。

◇◆━━━━━━━━
◆ 【10/29:東京】東日本大震災 私たちだからできること 
◇   ~Pray  and  Action
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~今、“私たちだからできること”って、なんだろう~

311日に起こった東日本大震災から半年経ち、復興に向けた力強い動きがあちこちで見られるようになりました。
経済再生、エネルギー資源の見直しなどが進められる中、忘れてはならない存在があります。

それは、女性です。

あらゆる人々が安心して暮らせる社会の実現には、女性の視点が欠かせません。
このシンポジウムでは、被災地で女性を応援する活動を手がけてきた団体の方に、お話を伺います。
被災地で女性はどのような状況にあったのか。
これからのまちづくりに女性はどのように関わることが求められるのか。
そして今、“私たちだからできること”を考えます。
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 東日本大震災 私たちだからできること 
 ~Pray  and  Action
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★日時
20111029日(土)14001630

★場所
*女性就業支援センター(旧女性と仕事の未来館)第一セミナー室
JR田町駅三田口(西口)から徒歩3
都営浅草線・三田線三田駅A1出口から徒歩1

★内容
【基調講演】
センダイポデロサ日記 門間尚子さん
「“私たちだから”できること」

【シンポジウム】
「“女性や子どもが主体”になれる復興のかたち」

インパクト東京 森山奈央美さん
「震災を通じて考える“私を守れる、私”」

「“震災後の社会”が性暴力を許さない社会になるために」

★定員
80名(先着順)

★参加費
1500
※高校生以下無料、お子様連れ大歓迎です
※参加費は運営費を除き、「センダイポデロサ日記」
「震災後の女性・子ども応援プロジェクト」
「災害時の性暴力・DV防止ネットワーク」に寄付します

★参加申込
*メールにてお申し込みください
※件名を「1029日シンポジウム申込」
※本文に申込者名を記入し、送信してください

★主催・お問い合わせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◇◆

ハイチ:女性や子どもに届かない支援

東日本大震災から7か月が経ちましたが、原発の影響も大きく、まだまだ復興が思うように進んでいないところもありますね。
特に女性や子どもへの視点を持った支援は、なかなか行き届きません。

海外でも、女性や子どもへの支援が不足し、危険な状況に置かれていることが報告されています。

2010年に大地震が起こったハイチでは、震災から1年半以上経った今も、難民生活を送っている弱い立場の女性や少女が、非常に危険な状況で暮らしていることが、人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチの調査で明らかになりました。
【調査報告はこちらです】

難民キャンプのテントや路上での生活により、女性・子どもが性暴力に遭うリスクは非常に高くなっています。
さらに食糧不足により、女性が性と引き換えに食糧を確保せざるをえない状況もあります。

もともと弱い立場に置かれている女性・子どもが抱えている問題が、震災によって顕在化します。
それは海外だけでなく、ここ日本でも同様です。

私たちは、日頃の生活の中で抱えている課題に、もっと敏感になり、その感性を持って被災地の復興に取り組む必要があるのではないでしょうか。

子どもの声を聴く

今日は「東日本大震災子ども支援ネットワーク」の活動を紹介します。
【ウェブサイトはこちらです】

このネットワークは、東日本大震災からの復興において、子どもの視点を大切にした「子どもにやさしいまち」づくりを推進し、子どもを支援する機関・団体をつなぐことを目指して活動しています。
復興のまちづくりにおいては、どうしても、声の大きな大人の声が反映されがちです。
そうした中で、子どもの視点を大切にするために、様々な活動を展開しています。

まず、「子どもの目 子どもの声」というコーナーでは、子どもの声をそのまま掲載しています。
これまでに、100人を超える子どもの声が寄せられています。
【「子どもの目 子どもの声」はこちら】

具体的な活動としては、福島県の子どもたちが、豊かな自然の中で3日間を過ごした「サマーレスパイトデイズ~震災で疲れた体に休息を」、子どもたちの支援を優先するために、岩手県大槌町で「青空座談会」等を開催しています。

また、避難した子どもたちの状況調査や、今後への政策提言を取りまとめています。
状況調査では、被災地から東京に転入してきた子どもたちの人数や、サポート体制などが、市区町村別にまとめられています。
【「震災により避難した子どもたちの状況調査」はこちら】
政策提言については、自治体などから出された復興計画に対して発言するとともに、ネットワークが開催する意見交換会を通じて、「子どもにやさしいまち」づくりを検討しています。
【提言の一覧はこちら】

「子どもの声を大切にしよう!」「未来を担う子どもが優先されなければ!」という掛け声は少なくありません。
でも、私たち大人は、子どもたちの声を、本当に聞いているのでしょうか。
もしかして「大人が想像した子ども」をイメージしているだけではないでしょうか。

当事者の声を聴かなければ、本当の状況は分かりません。
親だけでなく、大人、社会全体が、子どもの声に、もっと耳を傾ける必要がありますね。

「震災とセクシュアル・マイノリティ」TV放送を開始しました

このたびパープルプロジェクトのご協力をいただき、「震災と女性・子ども」TV第二弾ができました。

テーマは「震災とセクシュアル・マイノリティ」


「震災とセクシュアル・マイノリティ?」と思われた方も少なくないと思います。
セクシュアル・マイノリティは、日頃からの生きづらさに加え、震災により、以下のような困難を抱えます。

・怪我をして治療を受ける際等にそれまで隠してきたセクシュアル・マイノリティであることが周囲に知らされる
・男女別に扱われる避難所で辛い思いをする
・ホルモン治療の継続が難しくなる
・同性パートナーがいる場合、パートナーの被災状況や生死に関する情報が入らない

セクシュアル・マイノリティであることによって、本人が希望しないところでプライバシーが露呈する。
これはまさに性暴力です。

このTVを機に、少しでも関心を持ってくださる方が増えれば、とても嬉しいです。
是非ご覧ください。

被災地の17年後

1995117日。
巨大地震が日本列島を襲いました。
阪神・淡路大震災です。
今回、17年前の被災地である淡路島を訪ねてきました。

淡路島は漁業と農業のまち。
地域の人間関係が深く、人口における高齢者比率が高い。
まさに東日本大震災の被災地と似ているところがたくさんあります。

今回は、島をめぐった後、震災を学ぶことができる北淡震災記念公園を見学してきました。

↑公園は、野島断層保存館、セミナーハウスなどで構成されています↑

↑野島断層保存館に入ってすぐ、当時の状況が再現されています↑

↑震災で大きな被害をもたらした野島断層がそのまま残されています↑

↑地震によりひび割れた壁 住居の再現などもあります↑


今回、野島断層保存館課長であり、震災の語りべ事務局を担当されている池本啓二さんに、お話を伺うことができました。

↑突然の訪問にもかかわらず快くお時間を割いてくださり感謝です↑

***

Q:阪神・淡路大震災当時の様子を教えてください
A:兵庫県川西市で被災しました。淡路島は、いなかなので、都会である他の被災地とはまた違った状況がありました。特に、人と人とのつながりを大切にする土地柄の中で、震災時にも多くの助け合いがありました。
北淡町(震災当時。現在は淡路市)では、残念ながら39名の方が亡くなったのですが、実は約300名が生き埋めになっていました。日頃から顔を合わせる関係ができていたので、自分たちで救出活動を行った結果、多くの命を救うことができました。特に消防団が活躍しました。この島では「消防団に入ることが大人の仲間入り」と言われるほど、消防団に入ることが当たり前になっており、組織率も高いです。

Q:阪神・淡路大震災の時、女性や子どもはどのような状況に置かれたのでしょうか。
A:被災後においては、どうしても男目線で活動せざるをえず、男性中心になってしまったところもあります。未曾有の災害であったこともあり、誰も何も分からない中、女性・子どもに対する配慮ができなかったところもあると感じています。当時の失敗を今後に活かしていく必要があります。

Q:淡路島がここまで復興した原動力はなんだったのでしょうか
A:淡路島はいなかであり、「ここに住むしかない」という人が少なくありません。先祖代々この島に住み、この島で仕事をしてきました。「ここでもう一度生活を立て直していくしかない」という想いがありました。
ただ、震災前のすべてが取り戻せたわけではありません。北淡町は、人口が約1,000人減りました。若い人を中心に、島外に人口が流出しました。

Q:震災を伝える「語り部」としての活動について教えてください
A:当初は語り部の事務局のみを担当していましたが、現在は、自身も語り部として年30回ほど、保存館を見学に来た小中学生を中心に、震災の体験を話しています。阪神・淡路大震災後に生まれ、震災を知らない子どもが増えました。今後また災害が起こった時、少しでも被害を減らしたいという思い、語り部として活動することにしました。

Q:語りべとして大切にされていることを教えてください
A:「備える」ことです。ちょっとしたことでも、何でもいいから備える。そして、日頃から、人と人とのつながりを大切にしておくことです。

Q:皆さんにメッセージをお願いします
A:東日本大震災の復興から、たくさんのことを学ぶ必要があります。南海・東海地震は今後必ず起こると言われています。「次は自分」です。
また今回の震災では、津波の恐ろしさばかりが取り上げられていますが、直下型の地震も甚大な被害が起こります。「津波が来ない場所だから安心」ということはありません。
自分の命を守るために、備えることが大切です。

***

「備える」という言葉のとおり、公園には、たくさんの、「備える」大切さを伝えるものがありました。


↑防災グッズが販売されています↑

↑レストランにも当たり前のように啓発のチラシが貼られています↑

↑そのレストランで販売されている、淡路の名産である淡路牛と玉ねぎをつかった牛丼です↑

住民自らが、住み慣れたまちを復興させていく。
その大切さを改めて感じるとともに、私たちは過去の震災、そして東日本大震災から、もっと多くのことを学ばねばならないと思いました。


福島復興フォーラムに参加してきました

新しい公共をつくる市民キャビネットが主催する「福島復興フォーラム」に参加してきましたので、報告します。



午前中はワールドカフェ形式で、各々の想いを共有しました。

午後は、桜井相馬市長の講演もあり、たくさんの来場者で埋まりました。
講演の様子はU-STREAMでご覧になれます。

第一部現地報告 ならびに 第二部基調講演
※桜井南相馬市長のお話は1:17:20 -1:47:00です


なおイベントの様子はNHKニュースでも取り上げられたそうです。






 
震災プロジェクトのチラシとカードも配布していただきました。

被災地の性暴力を防ぐには、平時における安心・安全の街づくりがかかせません。
そこで、復興において、女性・子どもの視点を入れる大切さが伝えていくことが、とても大切です。

各自治体で復興に向けた話し合いが進められていますが、メンバーの中で女性は本当に少数、「一人もいない」なんてこともあります。


まずはこうしたところから変えていく必要がありますね。







江東ボランティアまつりに出展しました

9月5日のブログで紹介した「江東ボランティアまつり」に出展してきました。
当日の様子を報告します。

↑毎年3000人以上が来場するイベント、今年もご覧の通りの大盛況!↑

↑これまでの活動の写真を掲示しました。たくさんの方が足を止めて熱心に見てくださり、感動!↑

↑震災プロジェクトのブースです。7月12日に出演した「今私たち市民にできること」も放送しました↑

今回のボランティアまつりでは、震災がテーマとして掲げられました。そこで震災関連の展示もありました。

↑被災地の写真の紹介です↑

↑これは、避難所で1人に与えられたスペースです。たったこれだけ!実際は段ボールの仕切りはありませんでしたので、いかにプライバシーのない環境、性暴力の起こるリスクが高い環境であったかが分かります↑


↑なんと!江東区長が私たちのブースに遊びに来てくれました!是非性暴力のないまちづくりの施策を進めてください!↑


↑さらに!バイキンマンも遊びに来てくれました!性暴力、バイバイキーン!↑

そんなわけで、たくさんの方との出会いもいただくことができました。
足を運んでくださった皆さんに、あらためてお礼申し上げます。






【9/10:東京】江東ボランティアまつりにブースを出展します

震災プロジェクトがブースを出展することになりました!
出展するのは江東ボランティアまつり。
ボランティア活動にふれ、知っていただくことを目的として始まったイベントで、開催から11年目を迎えます。
今年は東日本大震災を踏まえ、東北大震災の復興支援イベントも企画されています。

震災プロジェクトでは、被災地の写真の展示や、「自分をたいせつに やくそくカード」を配布します。是非遊びに来てください!


<江東ボランティアまつり>


[日時]910日(土)10:00-15:30

[場所]江東区文化センター
東京都江東区東陽4-11-3
東西線「東陽町駅」下車 1番出口より徒歩5分

[内容]
【東北大震災復興支援イベント】
■講演会「震災ボランティアの現状と課題」(12:50~)
宮城県女川町社会福祉協議会 会長 阿部恵子氏
■福島県浪江町「請戸の田植踊」(13:30~)
■東北郷土料理「芋煮」を食べよう!
その他ボランティア体験コーナー等


シンポジウム 女性こそ主役に!災害復興 ~東日本大震災後の日本社会の在り方を問う~

シンポジウム 女性こそ主役に!災害復興
~東日本大震災後の日本社会の在り方を問う~
日 程 2011年9月8日(木)18時~20時半
内 容 東日本大震災は日本に未曾有の被害をもたらし、福島原発事故による放射能被害は現在も拡大中です。現在、復興に向けて様々な活動・支援が行われていますが、政府・県・自治体レベルにおける復興等の意思決定過程では、女性の参画は著しく低いのが現状です。
災害に強く持続可能な地域社会を再建するためには、生活者として、地域経済活動や社会活動の重要な担い手である女性たちのニーズと声を主体的に反映させることが大切です。
本シンポジウムでは、被災地の方々の声を交えながら、男女共同参画の視点から災害復興と復興支援について考えます。 ◆--詳細--◆
会 場 弁護士会館 17階1701会議室
参加費 参加費無料・事前申込要
◆臨時保育のご利用を希望される場合には、下記問い合わせ先に8月25日までにご予約ください。
パネリスト 大沢 真理氏(東京大学社会科学研究所教授)
竹信 三恵子氏(和光大学教授、東日本大震災・女性支援ネットワーク共同代表)
林 陽子氏(第二東京弁護士会、原発事故調査・検証委員会委員、女性差別撤廃委員会委員)
小島 妙子氏(仙台弁護士会)
申込み 日本弁護士連合会 人権部人権第二課
TEL:03-3580-9510 FAX:03-3580-2896
主 催 日本弁護士連合会

【9/3:東京】女性の視点で防災まちづくり~被災の現場から~

女性の視点をふまえた防災のまちづくりを考えるセミナーが開催されますので、ご案内します。

***

防災セミナー第1回 女性の視点で防災まちづくり~被災の現場から~

■日時
93() 14001630 

■場所

■講演(問題提起)
宗片恵美子さん(NPO法人イコールネット仙台代表理事、内閣府中央防災会議専門調査委員)
宗片恵美子さん・プロフィール
男女共同参画社会の実現のために幅広く取り組み活動している。2008年、仙台市の女性を対象に「災害時における女性のニーズ調査」を実施し、「女性の視点から見る防災災害復興対策に関する提言」をまとめた。今回の震災発生に伴い「せんたくネット」(被災者の洗濯物をボランティア登録し自宅で洗濯し届ける活動)を立ち上げ、被災女性のニーズを掘り起こし支援活動を行っている。また、避難所・仮設住宅の訪問を行い、女性の現状把握に努めている。627日、2011女性のチャレンジ賞(内閣府)を性暴力救援センター・大阪(SACHICO)代表加藤治子さん他2名とともに受賞

■主催・申込み・問い合わせ

***

宗方さんは、318日のブログで紹介した、内閣府中央防災会議地方都市等における地震防災のあり方に関する専門調査会で、震災前の3月1日に、「災害時における女性のニーズ調査~なぜ防災・災害復興に女性の視点が必要か~」を提出した方です。
宮城県北部連続地震と、岩手宮城内陸地震の体験者にきめ細やかな調査を実施、ニーズを明らかにしています。

誰もが安心できる防災のまちづくりがあってはじめて、震災時に誰もが安心できる取り組みを実現できます。
暮らしつづけ、生きつづけるためのまちづくり・地域づくりに、女性の視点はなくてはならないものです。
このセミナーを通じて、多くの方が、被災地の女性の現状に心を寄せてくれたら、とても嬉しいです。

仮設住宅で事件が起きてしまいました

先日、下記のような事件が起きました。

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内縁の妻、仮設住宅で暴行され死亡…男逮捕

仮設住宅で内縁の妻の両手足を縛って監禁し、けがを負わせたとして、宮城県警石巻署は19日、同県石巻市開成、会社員浅倉正規容疑者(50)を逮捕監禁致傷の疑いで緊急逮捕した。

内縁の妻は同日、死亡し、同署は逮捕監禁致死容疑を視野に調べている。

発表によると、浅倉容疑者は同日午前0時頃、仮設住宅で、同居する無職小山田真由美さん(46)の顔を殴るなどしたうえ、タオルで両手足首を縛ったり、口をふさいだりしてけがを負わせた疑い。

同日午前7時頃、浅倉容疑者が「起きたら妻が動かなくなっていた」と119番して発覚。「妻が酒を飲み、口論になって暴れた。騒がれると近所迷惑になると思い、縛った」と供述しているという。

(2011年8月19日20時51分  読売新聞)

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仮設住宅への入居が進み、人々のプライバシーが確保された分、
仮設住宅のような人の目が届かない場所で暴力事件が起きています。

このように事件が表沙汰になるのは珍しく、
日々起こる暴力のほんの一部に過ぎません。

人々がこのような暴力の存在を認識すること、
仮設住宅や避難所等のコミュニティの人々が声を掛け合って暴力防止を心がけること、
暴力を受けた人が声を出しやすいような環境を作ること、
心のケアといったサポート、
そして一日も速い復興支援が必要ではないでしょうか。

【シンポジウム】「災害と女性~未来(あした)をつくる」

NPO法人女性の安全と健康のための支援教育センター主催で、
シンポジウム「災害と女性~未来(あした)をつくる」が9月18日(日)に開催されます。

震災後、被災地で活躍されている方々がシンポジストとして登壇されます。
皆様是非お越し下さい。

以下はシンポジウムの詳細です。

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シンポジウム「災害と女性~未来(あした)をつくる」

とき:2011年9月18日(日) 13:30~16:30

ところ:東京ウィメンズプラザ ホール(渋谷または表参道下車)

参加費:会員 1,000円  ・  会員外 2,000円

※このシンポジウムは、韓国挺身隊問題対策協議会(日本軍の慰安婦問題を解決するために結成された団体)から贈られた被災女性支援金によって開催されます。

シンポジスト

●福島 裕子さん

岩手県立大学教員、

日本助産師会岩手県支部緊急母子支援の活動に従事中、

避難所運営において女性への暴力の防止や支援の必要性をいち早く提起し、避難所生活をおくる妊婦や幼い子どものいる女性への支援を実施している

●宗片恵美子さん

イコールネット仙台・代表、

エルパーク仙台運営の傍ら、東日本大震災の被災地において、女性サポート「せんたくネット」事業を発案して実施。

単に女性の役割としての洗濯ボランティアではなく、女性の声を聞いて、ニーズを発掘して支援につなげている

●中島 明子さん

東日本女性支援ネットワーク・共同代表。和洋女子大学教員 専門は建築学。

コミュニティを重視し、女性や高齢者などの視点を入れた仮設住宅や復興時の建築について提言している

○司会 柘植あづみさん

明治学院大学教員 専門は医療人類学。

東日本女性支援ネットワークのメンバーとして調査活動に関わっている

主催:NPO法人 女性の安全と健康のための支援教育センター

協賛:東日本被災女性支援ネットワーク


-------------------------参加申し込み方法など------------------------

参加申し込み先:

特定非営利活動(NPO)法人 女性の安全と健康のための支援教育センター

〒113-0033
東京都文京区本郷1-25-4-7階
FAX:03-5684-1412
e-mail:shienkyo@vega.ocn.ne.jp
http://shienkyo.com/


<次の内容をご記入して、お申し込みください>

●支援教育センターの2011年9月18日(日)の公開講座に参加申込みします

お名前(ふりがな)
ご住所 〒
□会員 か 会員外 か  今回ご入会のご希望の有無
□NPO法人 女性の安全と健康のための支援教育センターの資料送付のご希望の有無
電話番号:
FAX:
e-mail:
職業・所属のグループ名・職種など

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震災から5か月・・・政府の男女共同参画の視点からの取組み

震災から5か月。
余震や放射能等、まだまだ心配なことが続いていますね。

ここ5か月、政府は男女共同参画の視点でどのような取り組みを実施してきたのか。
内閣府男女共同参画局内にある、基本問題・影響調査専門調査会第2回で、 「東日本大震災に対応した男女共同参画局の対応」が報告されましたので、紹介します。

報告書では8つの分野から、取り組みがまとめられています。
1.女性や子育てのニーズへの対応
2.仮設住宅における対応
3.男女共同参画局職員の派遣
4.相談窓口関係
5.男女共同参画局の事業
6.壁新聞、地方紙等による広報
7.女性のニーズに対応した支援の取りまとめ
8.復興関係

男女共同参画の視点からの動きかけ、特に女性に対する暴力を防ぐ取り組みは、阪神・淡路大震災の時には見られなかったものですので、大きな前進です。
しかし取り組みは、「取りまとめ」「働きかけ」「情報提供」といったところにとどまっています。
それぞれに強制力があるわけではないため、実施するかはそれぞれの自治体の判断次第。
このため、男女共同生活の中での着替えやトイレなどに危険を感じた人、安全を感じられず不安を抱き続けた人も、少なくありません。
そして実際、本当に残念ながら、被災地における性暴力が報道されています。

こうした状況を踏まえ、調査会では、 「男女共同参画の視点からの東日本大震災への対応について(提言)」をまとめ、5つの項目を提言しています。

1.防災のすべてのプロセスに男女共同参画の視点を入れるために女性が参画する
2.女性の悩みに対応する取り組みを拡充する
3.復興の検討やまちづくりに女性の参画を進め、女性の経済的自立を支援する
4.今回の大震災の好事例や課題をまとめ、統計を男女別・年齢別に把握する
5.日頃からの男女共同参画の推進が被災時の女性への配慮につながる

震災からの復興を考える中で、同じ出来事が起こることがないよう、女性の視点を取り入れてることは必須です。
私たち一人ひとりが、女性たちが置かれている状況を知り、声を上げていくことが、とても大切ですね。

内閣府が「男女共同参画の視点からの防災対策について」を報告

内閣府男女共同参画局は、「男女共同参画の視点を踏まえた東日本大震災への対応について」というサイトを開設し、男女共同参画の視点を踏まえた被災者に対する支援等について、様々な情報を提供しています。
8月5日には、東日本大震災への男女共同参画の視点を踏まえた被災者支援をまとめた「男女共同参画の視点からの防災対策について」を報告しましたので、紹介します。

報告書では、まず、「防災基本計画」や「男女共同参画基本計画」の中で、「防災に男女共同参画の視点が必要である」と明言されていることを確認。
その上で、このたびの東日本大震災における、男女共同参画の視点を踏まえた被災者支援を取り上げています。

そして、今回の震災後に取り組まれている「女性の視点・ニーズを反映した好事例」として、以下を紹介しています。

・「女性専用スペース」の設置
・被災者支援のための雇用の創出
・女性や子育てに配慮した避難所の設計
・女性のニーズ等を反映した避難所の運営体制等

そして仮設住宅における災害対応として、以下を挙げています。
1)安心・安全の確保に配慮した対応
2)ストレス軽減・心のケア等のための対応
3)仮設住宅の利用、コミュニティ運営体制等への対応
4)女性の参画の推進と生活者の意見反映

これらが「好事例」でなく、すべての被災地で当たり前のように実現されること、すべての女性・子どもが安心して過ごせる環境の整備が必要ですね。

「見たくない」問題が「見えない」問題にならないために

このブログでも紹介した、NPO法人ETIC.
が主催する「東日本大震災復興支援企画「医療・看護支援ネットワークミーティング」~被災地の今を知り、高齢者のくらしと健康をどう支えるかを考える~」
http://www.etic.or.jp/etic/seminar_detail.php?id=436
に参加してきましたので、その様子を紹介します。

講師は
●林 健太郎 氏(国際保健・熱帯医学・麻酔・救命救急 医師、PCAT(Primary Care for All Team
ともに東日本大震災の被災地で、医療・看護の活動を展開されています。

会場には、医療・看護関係者を中心に、被災地での医療・看護の必要性を強く感じている方が集まる、とても意義深い会となりました。

お話をお伺いしていて強く感じたこと。
それは「見たくない問題」が「見えなく」なっていること。

被災地で深刻な問題になっていたのが
・不衛生なトイレ
・ハエやダニの大量発生
といった問題でした。

不衛生なトイレは、下痢や脱水症状の方が多く発生した原因を探り、明らかになりました。
ハエは、被災した魚市場や魚の加工工場の魚が散乱して腐ったことや、津波により海水や海藻類が土壌に残ったことが、大量発生の一因のようです。
ダニは、放射能が心配で布団を干すことをためらったり、高齢者の独り暮らしで布団の上げ下ろしができないために、発生しているとのことでした。

そこで、今回講演された団体の医療・看護関係者は、
・避難所のトイレをきれいに掃除する
・ハエたたきでハエを徹底的に退治する
・布団乾燥機で布団を清潔にする
といった活動にも取り組んでいる(場合によってはそうした活動のほうが中心になる)ということでした。

ところでこうした問題って、なかなかメディア等では紹介されないと思いませんか。
「被災地で困っていること」として紹介されるのは
・仕事がない→新たな仕事を探したり、自営を再開したりする人々
・学校に通えない→転校したり、再開した学校に通う子どもたち
・物資の不足、ライフラインが復旧していない→そこでも頑張る人々
といった、人々が「見たい」問題、「共感しやすい」問題、そして「復興につながる明るいイメージが持てる」問題が多いように感じます。

もちろんこうした問題はとても大事です。
解決しなければならない問題です。

トイレやハエやダニといった問題は、決してきれいなものではありません。
積極的に見たいという問題ではありません。
トイレをきれいにしても、ハエやダニを退治しても、明るい復興につながるわけではありません。
でも、切実な問題であることに変わりはないはずです。

「見たくない」問題が「見えない」問題にならないこと。
「本当のニーズ」をくみ取り、適切に対応することが必要ではないでしょうか。

私たちが取り組んでいる性暴力も、まさに「見たくない」そして「見えない」問題にされてしまっていることです。
天災に人災が加わらないためにも、「見える」問題にするために、しっかり声を上げて、対応を促していく必要性を、改めて感じました。

被災地で「ティーンズ女子会」が開催されました


714日のブログで紹介した、被災地の女子中高生がHAPPYに過ごせる「ティーンズ女子会」。
729日に開催されました。

当日は150名を超える女子学生が集まり、とても素敵な場になったそうです!

応援してくださった方、ありがとうございました。

復興計画に、被災地に生きる人々の意見を

セミナーの様子

震災後の女性・子ども応援プロジェクトと共に活動させていただいている遠野まごころネットが国連職員をお呼びして、災害時における人権に関するセミナーを開催しました。

セミナーには現地で活動されている支援者が多数参加し、災害時における人権の重要性や、被災地の現状についてお聞きすることができました。
仮設住宅



【コミュニティの問題】

東日本大震災後、震災以前にあったコミュニティが崩れ、避難所に入った後に形成されたコミュニティも、人々が仮設住宅に入居することで崩れてしまいました。人々はこれからまたコミュニティを形成していかなければならない状況になっています。コミュニティ形成は時間がかかる上、人々の負担にもなります。仮設住宅での生活に不安を抱える人も多い中、これからどのようにコミュニティを作っていけばいいのでしょうか。
また、避難所内でも何気ない一言がコミュニティを崩す原因になっています。ある避難所では、Aさん(家が流された人)とBさん(家が半倒壊の人)の会話で、Aさんが「Bさんの家まだ残っているのに、なんでここ(避難所)にいるの?」とBさんに言ったことで、Bさんはショックで避難所を出て半倒壊の家に引きこもってしまったケースもあるそうです。




セミナー参加者
【被災者支援と自治体の現状】

現在地方自治体が復興計画について策定していますが、被災された当事者が復興計画に関わるというよりも自治体により決定してしまうことが多く、執行する際に被災者の中には不満が多く残る可能性があります。

(例)漁業支援
港の整備や船の整備など、支援の段取りについて被災した漁業関係者は選択できない。
(例)住居
津波が来た場所であっても、自分がもともと住んでいたところでまた生活を送りたがっている人もいる。平等と安全への配慮として高台へ住むことを推進してはいるが、住居を選択する権利を与えてはいけないのだろうか。


また、地方自治体の議員や役所の職員が大勢亡くなられたことで、上手く自治体が機能していなかったりします。国や民間のNPO、NGO、企業が彼らのサポ-トをすることは必要ですが、彼らが主体となった復興でなければなりません。あくまで主体は現地で生活する人であるべきです。



震災から4ヶ月が経ちました。
被災地で生きる人々の状況・生活は変わってゆきます。
中央政府はそのスピードに対応できていません。
自治体、支援者、行政が、これからどのように連携していくかが今後重要になるのではないでしょうか。

被災された方々が望む街や社会へと再建していくために、マイノリティ・年代・性別に関わらず、現地で生きる人々の意見がきちんと復興支援に取り入れられるよう、これからも後方支援をしていきたいと思います。

慶應義塾大学の南三陸支援プロジェクト、事前勉強会で講演しました

先日慶應義塾大学主催の、被災地ボランティア事前研修会で、
震災後の女性子ども応援プロジェクトとして活動の紹介とボランティアと被災者のための防犯についてお話させていただきました。




総勢200人も集まったそうですが、中には入れる人もいないぐらい盛況でした。
主催の先生によると、事前勉強会に必ずすべて出席してから参加してもらうのが条件だそうです。
それでも、夏休みを生かして これだけ参加していただけたら、本当に今後も被災地の復興のために大きな力になると思います!



今回震災プロジェクトと自分を大切にするカードの紹介をしてくれたのは当プロジェクト事務局ポラリスのフェロー生織本さんでした。彼女は当プロジェクトでも一番現地での活動が長く、同じ学生としてできることを参加者に伝えていました。

学生の皆さん、ぜひ夏休みを利用して、 被災地のボランティアに参加してみませんか。
こちらの東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)のサイトでは様々なボランティア機会があります。

復興の主役は被災された地の人々です。でも、震災自体が「風化」されることを現地の人は一番恐いといいます。学生の皆さんの機動力が必要です。 ぜひご参加ください。